サンクコスト(埋没費用)は、事業や投資において「すでに支払ってしまい、どのような意思決定をしても回収できない費用や時間」のことです。
最大の特徴は、その投資が失敗に終わった場合でも、過去の努力や費用を惜しんで撤退できず、さらなる損失を生んでしまう心理的傾向(サンクコスト効果/コンコルド効果)を招きやすい点です。
1. サンクコストの具体例
- ビジネス・投資: 新規事業開発のために費やした研究開発費、広告費、社内研修費、M&Aにおける買収調査費用。
- 日常生活: 映画館でつまらないと感じながらも、チケット代がもったいなくて最後まで見てしまう時間、ギャンブルで負けを取り戻そうとしてさらに賭けるお金。
2. サンクコスト効果(心理的罠)
「これまで投資してきたお金がもったいない」という心理が働き、本来なら撤退すべき不採算プロジェクトを継続してしまう現象
。行動経済学では「プロスペクト理論」に関連する心理的バイアスとされています。
3. サンクコストの考え方(意思決定のコツ)
賢明な意思決定を行うためには、以下の視点が必要です。
- 「今この瞬間」からの未来を見る: 過去の費用は一旦忘れ、これからお金や時間を追加投入することで「将来得られる利益」があるかどうかだけで判断する。
- オポチュニティコスト(機会費用)を意識する: 今の事業に固執することで、他の有望な事業に投資するチャンスを逃していないか検討する。
- 撤退基準を決めておく: 事業開始前に「〇〇円損失が出たら撤退する」といったルールを事前に設ける。
4. サンクコストと機会費用の違い
- サンクコスト: 過去に支払った費用(埋没費用)。
- 機会費用(オポチュニティコスト): ある選択肢を選んだことで、得られなくなった利益。




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