アメリカの中央銀行について語る～あなたの資産運用にも関係ある大事なしくみ～

ども、爽太です。自分の勉強用備忘録として以下の記事も残しておきます。

皆さんはニュースで「FRBが利上げを決定」とか「FOMCで金利据え置き」といった言葉を聞いたことはありませんか？
これらはすべて、アメリカの中央銀行制度に関係する言葉です。実は、アメリカの金融政策は世界中の経済に大きな影響を与えていて、私たちの投資信託などの資産運用にも関係してきます。

では、「Fed（フェッド）」「FRB」「FOMC」って、一体どういうものなのでしょうか？
今回のテーマでは、それぞれの違いや役割について、やさしく解説します。

「Fed（フェッド）」は、アメリカの中央銀行全体のしくみを表す言葉です。正式には「Federal Reserve System（連邦準備制度）」といいます。

日本では日本銀行（日銀）が中央銀行ですが、アメリカではこの「Fed」がその役割を担っており、大きく3つの組織から成り立っています。

FRB（連邦準備制度理事会）
　→ ワシントンD.C.にある本部で、アメリカ全体の金融政策の方針を決める頭脳のような存在。
　7人の理事（議長、副議長含む）から構成され、雇用の最大化、物価の安定、金利の適正な維持を目指しています。
12の地区連邦準備銀行（地区連銀）
　→ ニューヨークやサンフランシスコなど、アメリカ国内にある12の地域ごとの銀行です。
　地域経済の情報を集めたり、地元の銀行を監督したりして、実際の現場に近い立場で動いています。
FOMC（連邦公開市場委員会）「Federal Open Market Committee」の略
　→ 年に約8回開かれる会議で、アメリカの金利政策（たとえば利上げ・利下げ）を話し合い、決定します。
　この会議にはFRBの理事7人と、12地区連銀のうち5人の総裁が参加します（ニューヨーク連銀総裁は常に参加）。

「アメリカの中央銀行のことなんて、日本に住んでる自分には関係ない」と思うかもしれません。
でも実は、あなたがDC（確定拠出年金）、IDECOなどで運用している投資信託は、アメリカの金利政策によって影響を受けることがあります。

たとえば…

・投資家がアメリカにお金を移す
・ドルが買われて円安になる
・企業の借入コストが増えて、株価が下がることも
・日本の株や投資信託も値下がりする可能性

・債券の利回りが下がることで、債券の価格は上がる
・債券を多く持つファンドの成績がよくなる場合も

このように、アメリカの金融政策は、日本の株式市場や為替レート、さらには投資信託の成績にもつながってくるのです。

「Fed」「FRB」「FOMC」といった言葉を聞いたとき、ただの専門用語としてスルーするのではなく、「自分の資産にどう影響するかな？」と少し立ち止まって考えることで、ニュースの見方が変わってくるはずです。

投資や資産形成を行う上で、アメリカの中央銀行の動きを知ることは、とても大きなヒントになりますよ！