身近な例えで説明しますね。
債務交換による利益とは、要するに、「100万円の借金を、30万円相当の品物でチャラにしてもらったので、差額の70万円分、得(利益)をした」という話です。
なぜそんなことが起きるのか、3つのステップで説明します。
借金の「価値」が下がってしまう
普通、100万円の借用書は100万円の価値があります。
しかし、会社の経営が危なくなると、お金を貸している人(投資家)たちはこう考えます。
「この会社、潰れるかも。100万円返ってくるのを待つより、今すぐ誰かに50万円で売ってしまったほうがマシだ」
こうして、市場での借金の価値が暴落します。
「安くなった借金」を会社が買い取る
ここで会社が登場し、貸し手に提案します。
「今、あなたの持っている100万円の借用書、市場では50万円の価値しかないですよね。代わりに、30万円分の自社株(または新しい条件の借用書)をあげるので、今の100万円の借金をチャラにしませんか?
貸し手は「倒産して0円になるよりは、30万円分でも確保したい」と考え、これに応じることがあります。
会計上の「マジック」で利益が出る
この取引を会社の帳簿で見ると、不思議なことが起こります。
- 消えた借金:100万円
- 支払ったもの:30万円(相当の株など)
- 差額:70万円の「得(利益)」
これが「債務交換による利益」です。
帳簿上は、この70万円が「利益」として計上されるので、商品が1個も売れていなくても、決算書の上では「黒字」になってしまうのです。
まとめると
「商売が絶好調で儲かった」のではなく、「借金を踏み倒しに近い形で整理できたから、数字上のつじつまが合って黒字に見えただけ」ということになります。




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