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PE コンサルティングファームとの業務の違いについて語る

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コンサルティングファームとの業務の違い

PEファンドの業務は大きく「投資」「バリューアップ」「Exit(売却)」の3つのフェーズに分かれます。
このうち「投資」と「Exit」は、コンサルティングファームでは経験できない領域です。

「バリューアップ」のフェーズでは、収益構造の改善(PL改善)を進めることもありますが、それはあくまで一部分に過ぎません。PEファンドは“プロデューサー”として、外部の専門家を活用しながら、企業の成長戦略を設計し、意思決定を行う立場にあります。

この点が、実行支援を中心とするコンサルティングファームとの大きな違いです。

業務スタンスと立ち位置の違い

PEファンドは「オーナー」かつ「経営者の視点」で企業に関わります。
投資を行う際には、企業がどのように成長し、どのような形で売却(Exit)を迎えるのかという“投資ストーリー”を描き、その実現に向けて主体的に取り組みます。投資後は4~5年にわたり、企業と密接に関わり続けることになります。

一方、コンサルティングファームはあくまでアドバイザーとして短期間で成果を求める点が異なります。
また、報酬の仕組みも異なり、コンサルティングはプロジェクト受注によって収益を得ますが、PEファンドは投資先企業の価値を高め、リターンを創出して初めて報酬が得られます。

短期的施策よりも「企業の本質的価値」を重視

PEファンドは短期的な利益を追求するという誤解を持たれることがありますが、実際には「企業の本質的な価値向上」を重視しています。
無理なコストカットや人員削減など、目先のPL改善だけでは良い結果にはつながりません。

投資期間中(およそ5年)に企業の基盤を整え、売却後も持続的に成長できる体制をつくることが重要です。
そのため、PEファンドでは短期的な施策に偏ることなく、長期的な視点で企業価値を高めていくアプローチが求められます。

長期プロジェクトならではの難しさ

PEファンドの仕事は「企業と共に歩む仕事」と言えます。
一度投資を行えば、プロジェクトを途中で離れることはできません。成功すれば大きな達成感がありますが、うまくいかない場合には長期間にわたり粘り強く取り組む必要があります。

プロジェクトが数年単位で続くため、モチベーションの維持やチームの結束も重要な課題となります。
短期間で成果を求めるコンサルティングの仕事とは異なり、PEファンドはマラソンのような持久戦です。

ファンドマネージャーに求められる資質

PEファンドでは、将来的に投資案件をリードできる人材が求められます。
ファンドマネージャーとして活躍するために重要とされるのは、次の3つの要素です。

1. 頭の良さ・スマートさ
 企業の本質的価値を見抜く力や、投資のセンスが必要です。


2. 行動力・主体性
 多くのハードルを自ら乗り越え、周囲を巻き込みながら前進する力が求められます。


3. 人間力・信頼性
 オーナー企業の経営陣や社員と信頼関係を築き、円滑にコミュニケーションを取る能力が欠かせません。


面接では、これまでのキャリアや行動の背景を深掘りし、どのように考え、何を学んできたかを確認します。
また、実際に「どの企業に投資したいか」「その理由は何か」といった簡易ケースを通じて、思考力や投資感覚を見極めることもあります。

PEファンド業界を目指す人へ

PEファンドの仕事は、投資から経営支援、事業再生まで多様な経験を積むことができる魅力的な職種です。
多面的なスキルを磨きながら、企業の成長を支える立場に興味がある人にとって、挑戦しがいのあるフィールドと言えるでしょう。

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