その昔、ライフネット生命の元会長、岩瀬さんがコーポレートファイナスが大事だと問いていました。
改めてコーポレートファイナンスとは何ぞやということで簡単に記事をまとめてみました。
コーポレートファイナンス(Corporate Finance)とは
コーポレートファイナンス(Corporate Finance)とは、企業が資金をどのように調達し、どのように運用して価値を最大化するかを考える分野です。企業活動の「お金」に関わる重要な意思決定を扱います。
🔍 具体的にはこんな内容を含みます:
資金調達(ファイナンス)
- 株式を発行する(エクイティ・ファイナンス)
- 借入金で資金を調達する(デット・ファイナンス)
- どのような資本構成(資本と負債のバランス)が最適か?
資本予算(投資判断)
- どのプロジェクトに投資するか?
- 将来のキャッシュフローを割引現在価値(NPV)で評価
- 内部収益率(IRR(Internal Rate of Return))を用いた投資判断
配当政策
- 利益をどれだけ配当として株主に還元するか?
- どれだけを社内留保して再投資するか?
企業価値の最大化
- 企業の株主価値(shareholder value)を高める意思決定
- 買収や合併(M&A)も含まれる
💡 簡単に言うと…
「会社のお金をどうやって集めて、何に使って、どれだけ利益を出すかを考える分野」
📘 関連用語:
- WACC(加重平均資本コスト):企業が資金調達にかかる平均コスト
- DCF(ディスカウント・キャッシュフロー):将来の価値を現在の価値に換算する方法
- ROIC(投下資本利益率):投資したお金がどれだけ効率的に利益を生み出しているか
コーポレートファイナンスがキャリア形成に大切な5つの理由
コーポレートファイナンスがキャリア形成において重要である理由は、あらゆるビジネスの根幹に「お金の流れ」が関わっているからです。企業で働くどんな職種であっても、「財務的な視点」を持っていると大きな武器になります。
経営の意思決定を理解できる
- 企業が「なぜこの事業に投資するのか」「なぜ合併を選んだのか」といった戦略的判断の裏には、財務的な根拠があります。
- コーポレートファイナンスの知識があると、経営陣の考えが見えるようになります。
🔑 財務視点を持つと、「上層部の意図」を読み解く力が身に付きます。
どの職種でも役に立つ
- 営業:利益率やコスト構造の理解が深まる
- マーケティング:投資対効果(ROI)を考慮した施策設計ができる
- エンジニア:開発投資の妥当性を理解できる
- 経営企画・事業開発:M&Aや資本政策に直接関わる
📊 ファイナンスを学ぶと、職種に関係なく「ビジネスパーソンとしてのレベル」が上がります。
昇進・マネジメントに有利
- マネージャーや経営層は、予算管理・投資判断・業績評価を行います。
- これらはすべてコーポレートファイナンスの考え方と深く関係しています。
🎯 数字で語れる人材は、管理職や経営候補として重宝されます。
転職やキャリアチェンジに強い
- ファイナンスの基礎を持つと、他業界や他職種でも「即戦力」として見られやすいです。
- 特に、コンサル、金融、事業開発系の職種に移る場合は必須のスキル。
💼 汎用性の高いスキルとして、市場価値が上がります。
起業・副業・投資にも役立つ
- 自分でビジネスを始めたり、スタートアップに関わったりする際にも、「どうお金を回すか」の知識は不可欠です。
- 投資判断や資本政策、収益モデルを自ら設計できるようになります。
🚀 「自分で稼ぐ力」を支えるのもコーポレートファイナンスです。
💡 まとめ:
「数字でビジネスを捉える力」=キャリアの汎用スキル
コーポレートファイナンスを理解することは、自分の価値を高め、どんな環境でも活躍できる基盤を作ることにつながります。
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