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グリースと潤滑油の違いや種類、おすすめメーカーをわかりやすく解説!

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グリースとは?

グリースは「半固体」の潤滑剤です。液体の油に「増ちょう剤(ぞうちょうざい)」という成分を混ぜて、ねばり気を出しています。

  • 特徴:ベタっとしていて流れにくい
  • 使う場面:軸受(じくうけ)やベアリング、ギヤなど、ゆっくり動くけど力がかかる部分に最適

潤滑油とは?

潤滑油は「液体」の潤滑剤。ベースのオイルに添加剤を加えて作られています。

  • 特徴:サラサラしていて、部品のすき間に浸透しやすい
  • 使う場面:チェーンやギヤなど、高速で動くパーツにぴったり

グリースと潤滑油の違い

項目グリース潤滑油
状態半固体液体
主成分油 + 増ちょう剤油 + 添加剤
向いている場面ゆっくり・重い動き高速・軽い動き
飛び散りやすさ飛び散りにくい飛び散りやすい

グリースと潤滑油の主な種類と特徴

● グリースの種類

  • リチウムグリース:万能タイプ。自動車や家電に広く使われる
  • モリブデングリース:摩耗や高い圧力に強い。金属同士が強くこすれる場所向け
  • シャーシグリース:車の足回りに使う。水に強くて安価。ただしゴム製のパーツには向いていない
  • シリコングリース:ゴムや樹脂に使いやすい。温度変化に強いが、金属にはやや不向き

● 潤滑油の種類

マシン油

  • 特徴:基本的な機械用潤滑油。稠度の違いで種類が豊富。
    *稠度(ちょうど)とは、主にグリースの硬さや粘り気を表す指標で、ペースト状物質の硬さや軟らかさ、流動性を意味する専門用語
  • 用途:工作機械の軸受、歯車、回転部など幅広い部品。
  • ポイント:ベース油は鉱油。

タービン油

  • 特徴:高速回転・高温環境に対応。酸化安定性が高く、泡立ちにくい。
  • 用途:火力・水力・原子力の発電用タービン、コンプレッサー、減速機など。
  • タイプ
    • 無添加タイプ:粘度は高いが添加剤なし。
    • 添加タイプ:防錆・酸化防止・消泡剤などを配合。

スピンドル油

  • 特徴:非常にサラサラ(低粘度)で摩擦が少なく、高速回転に対応。
  • 用途:ミシン、精密機器、小型モーター、スピンドル(主軸)など。
  • ポイント:添加剤なしで不純物が少なく、絶縁油のベース油としても使われます。

シリンダー油

  • 特徴:高粘度・高引火点。高圧・高温環境でも油膜を維持。
  • 用途:大型船のディーゼルエンジンのシリンダー潤滑、蒸気弁など。
  • ポイント:過酷な条件に耐える潤滑油。水に溶けにくいのも特徴。

軸受油(じくうけゆ)

  • 特徴:回収して繰り返し使える「循環式」に対応。安定した粘度・酸化防止性能。
  • 用途:工場の大型モーター、発電機などの軸受部分。
  • 潤滑方法
    • 循環式:ろ過して再利用。
    • 油浴式:油に漬けて潤滑。
    • 飛沫式:油をはね上げて潤滑。

冷凍機油

  • 特徴:低温・密閉環境でも劣化しにくい。
  • 用途:冷蔵庫、エアコン、大型冷凍機のコンプレッサーなど。
  • タイプ
    • 合成油タイプ:高性能、長寿命(エステル系、エーテル系など)
    • 鉱油タイプ:コスト重視。ナフテン系鉱油が主流。

油圧作動油

  • 特徴:ポンプで生まれた圧力を機械に伝える伝達用オイル。潤滑・冷却・防錆もこなす多機能型。
  • 用途:油圧ジャッキ、フォークリフト、重機などの油圧装置。
  • タイプ
    • 鉱物油ベース(一般的)
    • 合成油ベース(高性能)
    • 水溶性(火災対策)
    • 生分解性(環境対応)

ギヤ油

  • 特徴:高負荷・高摩擦に強い。粘度が高めで金属表面に油膜を形成。
  • 用途:歯車装置、自動車のミッション、産業機械のギヤボックス。
  • 添加剤(例):
    • 極圧剤:摩耗や焼付き防止
    • 酸化防止剤、消泡剤、防錆剤など

圧縮機油

  • 特徴:高温・高圧に耐え、酸化しにくい。泡立ちが少なく、カーボンもできにくい。
  • 用途:空気圧縮機(レシプロ式・スクリュー式)、冷媒用圧縮機。
  • タイプ
    • レシプロ型用:高温高圧に強い
    • スクリュー型用:さらに消泡性・水分離性が求められる

摺動面油(しゅうどうめんゆ)

  • 特徴:工作機械のスライド部に使う。滑りをなめらかにし、スティックスリップ(急な引っ掛かり)を防ぐ。
  • 用途:フライス盤、旋盤、マシニングセンタなどのガイド面。
  • ポイント:高い油膜保持力と防錆性、粘着性が求められる。油圧作動油との兼用タイプもあり。

おすすめメーカーとその特徴

メーカー名特徴
Prostaffスプレー式が中心。フッ素やモリブデン配合タイプあり
3M電気・自動車分野に強く、焼付き防止グリースが有名
Holts車用ケミカル中心。強粘着や樹脂対応スプレーが豊富
AZ(エーゼット)DIYユーザー向け。種類がとても豊富でコスパも良い
KURE(呉工業)有名な「5-56」でおなじみ。自転車から工業用まで幅広く対応
Wako’sプロ仕様の潤滑剤多数。バイクや車の愛好家にも人気
Pitwork日産車向けの潤滑剤が中心。汎用性もあり
アストロプロダクツ工具とセットで手軽に揃えられる。ラインナップが幅広い

まとめ

  • グリースと潤滑油は用途や性質が大きく異なる潤滑剤です。
  • 適材適所で使い分けることで、機械の性能を長持ちさせられます。
  • メーカーによって特化している分野が異なるので、目的に合った製品選びが大切です。

🔧ポイント

  • 高速には潤滑油、重荷重にはグリース
  • ゴムや樹脂にはシリコン系が安心
  • 迷ったら、汎用性の高い「リチウムグリース」が基本!

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